2023年5月23日の日経新聞に「中国、半導体規制に対抗」という記事が掲載されました
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM226NY0S3A520C2000000/
メモリーの国産化に自信との内容です
これは、新聞記事を読む人と投資家のニュースの取り方に違いが出てくる
良い例なので、伝えさせてもらいたいと思います
新聞は、情報の発信者が伝えていることを正確に情報発信する媒体なので
この記事は、中国政府のコメントとして正しいです
一方、投資家としてのこのニュースに対して、どのように反応するべきなのか?
この情報は、投資の世界では正しくないということを理解する必要があります
なぜなら、中国単体で最先端の半導体を作ることはできないからです
最先端の半導体を作るためには、オランダのASMLという会社から
EUVリソグラフィという装置を手に入れないと、半導体を製造することはできません
そして、アメリカは、このオランダのASMLと日本の半導体メーカーと
中国に半導体を作るための装置を輸出することを規制する合意をとっています
そして、最先端の半導体を作るための装置は、信じられないほど複雑で開発に数兆円の資金も必要になります
そして、技術者も必要なので、同じものをコピーして作ろうとしても、作ることはできないのが事実です
さらに、中国も過去に莫大な資金を投入して、中国で半導体産業を作ろうとしましたが
すでに失敗しています
正しい情報が頭にあれば、日経新聞のニュースは
中国がすでに、最先端の半導体を作ることはできないということ
カモフラージュするため、中国側の主張と考えるべきということです
新聞の記事に対しては、投資家はこのような反応をしないと
情報に惑わされてしまいます